素晴らしい 打ち掛けが、手に入りました。
大正時代の 手描き本友禅の 花嫁衣装です。
現物の方が、ずっとずっといいのですが、写真では 上手く写せません(> <)
鳳凰の顔や羽根の表現は、本当に見事です。
生地は、地紋の入った 繻子地。
地色は、濃い深い紫色。
ボカシの表現も 見事です。
鳳凰のお顔も 本当に見事。
羽毛は、一針一針 繊細な刺繍。
素晴らしい 技術で、惚れ惚れします。
全て手描きの 「友禅」による染めです。
柄の際の細い線には、糊を置いて、色が他に滲みださないようにする
役目があります。
この線(糸目糊という)が、手描き友禅の命になります。
現在の手描き友禅では、この糊は 樹脂やゴムを使った
「化学糊」が使われております。
扱いやすく、日持ちもしますが、真っ白に上がり過ぎるので、
味わいに欠けます。
この打ち掛けを染める際の糊は、友禅では「真糊」といい、もち米を炊いて、
糠や塩、石灰、亜鉛末、等を混ぜ手間暇をかけて、作られたものです。
白い線が、糊によって、わずかに セピア色に変色するのですが、
それが、この「真糊友禅」の味わいになります。
現在では、ほとんど見られなくなった技法です。
現在、同じ物を誂える場合、300万円位かかってしまうでしょう。
この着物は、アンティークとして入手いたしました。
当店では、こういった 現在 廃れゆく「染織工芸品」を
蒐集し、また販売もいたしております。
只今、店内に展示しておりますので、
お気軽に 見にお越し下さいませ(^ v ^)
by 山形は寒河江の「きもの大長」 おやじ
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